- Miyuki Nemoto
♪Happy Birthday to you♪の著作権
こんにちは。ネモトです。
英語がわからなくても、皆が知っている歌
といっても過言ではない
”Happy Birthday to You”
日本経済新聞にも掲載されていたようなのですが、
(と先日、受講生の方が教えてくれました。)
Happy Birthday の歌の著作権についての記事を
ご紹介できればと思います。
解説不要の方は、こちらへ
Judge Overturns 1935 Copyright Law on the "Happy Birthday" Song(英文記事)
記事によりますと
1935年以来、Warner/Chappell Production Music が
(以下「同社」とします。)
Happy Birthday の歌(以下「誕生日の歌」とします。)の
著作権を所有しており、
この歌を映画やテレビなど商業目的で使用すると
使用料が発生したため、
同会社はかなり儲けていたらしいです。
(年間で $2,000,000稼いでたらしいよ。)
1ドル119円で換算して、2億3千800万円!
今回の記事は、
映画製作者である Jennifer Nelson さんという方が、
2013年に起こした訴訟の判決になるそうですが、
「誕生日の歌」のドキュメンタリー映画を制作中に
1922年に作られたとされる歌の本が見つかり、
その中には、この「誕生日の歌」も含まれていたらしいです。
つまり、1935年以来、同社が所有している著作権は
無効とする訴えを起こしたというわけです。
私も今回の裁判につきまして、とくに調べたわけではなく、
あくまで今回ご紹介している記事の解説をしているだけなので、
その辺はご了承くださいませ。
今回の判決で、今後「誕生日の歌」を映画やテレビで使っても
使用料を支払う必要はないとし、
原告側の訴えが認められるかたちとなりました。
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<追記>
以下、テレビからの情報です。
私のお気に入りトークショー番組のひとつ。
「The Wendy Williams Show」を観ていたら、
たまたまWendyが「誕生日の歌」について解説していたのですが、
アメリカでは、地元のラジオ局やテレビ局の場合、
(Local radio staions or TV's)
(日本でいうテレビ埼玉みたいなもんかな?)
「誕生日の歌」を歌っても使用料は取られないそうです。
しかし、全国放送のラジオ局やテレビ局だと
"Happy Birthday to you~"
を一回歌うたびにWendyの番組の場合2,000ドル取られるそうです。(1ドル119円で換算して238,000円)
(一回1,500ドル~5,000ドルと幅があるらしいです。)
歌の一番最初のところだけを
ちょっと歌っただけだったりすると使用料は取られないとか。
なんともややこしいお話です。
そんなわけで、
使用料の支払いを避ける方法をとっている会社も多いらしいです。
テレビ局や映画製作会社に限らず、
Chuck E. Cheese's(チャッキイーチーズ)のような
全国展開しているレストランでは、
(行ったことのある方はご存知かと思いますが、)
子どもの誕生日パーティーをやっても
みんなが知っている「誕生日の歌」は歌わず、
オリジナルのへんてこな誕生日の歌を歌いますよね?
それもやはり、「著作権に引っかからないため。」という
理由があるからなんでしょうかねえ。
【ネモトの勝手な憶測】
今回の判決により
Happy Birthday to you ~を映画やテレビなどで歌っても
今後は手数料が発生しなくなるそうですが、
どうなることやら。。。
さらに「Happy Birthday to you」の原曲について知りたい方は
こちらをどうぞ
An Unnoticed 'Happy Birthday' Draft Gives Singers A Simpler Tune(英語)