- Miyuki Nemoto
依存症になりやすい物質
更新日:2022年8月11日
こんにちは。
NEXUS Englishマンツーマン英会話よりネモトです。
本日ご紹介する記事はこちら。
These are the 5 most addictive substances on the planet
英国 メディカル・ジャーナル The Lancet に掲載された
論文(?)の内容を簡単に紹介された記事です。
(なぜか古くて2007年発表となっていてるのですが、この記事は昨日付です。)
中毒(依存症)に陥りやすい物質トップ5として以下の5つの物質を上げています。
No.1 Heroin (ヘロイン)麻薬の一種
No.2 Cocaine (コカイン)麻薬の一種
No.3 Nicotine (ニコチン)タバコ
No.4 Barbiturates (バルビツール酸系)
No.5 Alcohol (アルコール)酒類
出典:http://www.businessinsider.com/most-addictive-drugs-ranked-2016-10
上記のリストの中で、わたしたちに一番なじみがあるのは、
第3位の「ニコチン」と第5位の「アルコール類」ですが、
タバコやお酒の依存率がここまで高いとは思いませんでした。
さてこの中で、一番気になるのは、「Barbiturates」。
日本語訳は「バルビツール酸系」となるようです。
日本ではあまり一般に知られていないかもしれませんが、
アメリカでは一般にもよく知られているドラッグのひとつです。
社会問題としてメディアで取り上げられることが
意外と頻繁にあるため、皆さんご存じの方が多いのかもしれません。
「Barbiturates」は、医師が処方する薬の一種であるものの、
依存性が非常に高く、過剰摂取すると死に至ることもあるという
危険な薬のようです。
この薬はその昔、鎮静剤、睡眠薬、またはてんかん発作を持つ患者に
処方されていた薬だそうですが、
現在ではあまり使われなくなっているとか。
若くして亡くなったマリリン・モンローもバルビツール酸系の薬を含む、
様々な薬の過剰同時摂取により亡くなったとされています。
この薬は、尊厳死を選んだ患者さんに処方される薬でもあり、
また、「Barbiturates」は、
死刑執行に使われる薬品のひとつです。
アメリカでは、3段階にわけて薬品を注入し、
死刑執行をする州が存在し、(Lethal injection:薬殺刑)
現在も鎮静剤として「Barbiturates」が使われています。
しかし、アメリカで唯一「Thiopental」(「Barbiturates」の一種で
死刑執行につい最近まで使われていた)を製造していた会社が
製造を中止してしまい、
この薬を現在も製造しているヨーロッパの会社からは、
死刑執行に使うのであれば販売はできないと
拒否されたりなど色々な問題があるようです。
日本では、あまりなじみのないお話ですが、
中々興味深い記事だったのでご紹介させていただきました。
それでは、また。
*筆者は英文の記事を簡単な日本語で解説をしているだけで、医療従事者ではございませんのでご了承くださいませ。