- Miyuki Nemoto
Bring and Take の違いについて
さて、本日は、
先日お客様から頂いたご質問を皆さんとシェアできればと存じます。
「Take と Bring の違いについて」ご質問をいただきました。
簡単な解説と例文をご紹介いたしますので、是非ご参考くださいませ。
◆Bring & Take の違いについて
ある日本語の辞書によれば、以下のように記載されています。
・「Bring」:連れて来る/持って来る
・「Take」:連れて行く/持って行く
しかしながら、日本語訳のみに頼ると混乱する可能性があります。
以下の二つの英文をご覧ください。
◆Bring an umbrella with you in case it rains.
雨が降るかもしれないので念のため、傘を持って行きなさい。
◆Take an umbrella with you in case it rains.
雨が降るかもしれないので、念のため、傘を持って行きなさい。
日本語訳は全く同じになっていますが、
言葉を発する人(話し手)の立ち位置によって使う単語が変わります。
◆Bring an umbrella with you in case it rains.
雨が降るかもしれないので念のため、傘を持って行きなさい。
上記の場合、聞き手は、話し手と同じ場所に行く人
イメージとしては、
修学旅行に行く前に先生が生徒たちに説明しています。
この場合、先生も生徒たちと一緒に修学旅行に行く、
つまり同じ場所に行くので「Bring」を使います。
◆Take an umbrella with you in case it rains.
雨が降るかもしれないので、念のため、傘を持って行きなさい。
上記の場合は、聞き手は、話し手と同じ場所に行かない人
イメージとしては、
学校に行く前の子どもに対して母親が
「傘を持って行きなさい」と言っています。
母は、子どもと同じ場所(学校)に行かないので「Take」を使います。
いかがでしょうか?
このように各々の単語をイメージで理解されると
比較的わかりやすいかと思います。
Oxford dictionaries には以下のように記載されておりました。
・The main difference between these two words is that bring usually means movement towards someone or something:
「2つの言葉(BringとTake)の基本的な違いは、”bring”は、 誰か又は何かに向かって動くことを意味し、
Whereas take means movement away from someone or something:
”take”は、誰か又は何かが離れる動きを意味します。」
◆各単語のイメージ
・「Bring」⇒ 「話し手/聞き手の場所へ持って行く/連れて行く」
・「Take」⇒ 「話し手/聞き手が居ないところへ持って行く/連れて行く」
例文をご覧いただくとイメージが湧きやすいかと存じます。
◆Bring an umbrella with you in case it rains.
雨が降るかもしれないので念のため、傘を持って行きなさい。
-聞き手は、話し手と同じ場所に行く人
◆Take an umbrella with you in case it rains.
雨が降るかもしれないので、念のため、傘を持って行きなさい。
-聞き手は、話し手と同じ場所に行かない人
◆Bring your instrument with you when you come over.
こちらに来るときは、楽器を持ってきてください。
-聞き手は、話し手のところにやってくる
◆Take your belongings with you when you’re leaving the room.
(部屋を離れるときは、所持品は一緒に持って行ってください。)
-聞き手は、話し手と同じ場所には行かない
◆I took my kids to Disneyland yesterday.
(昨日子供たちをディズニーランドに連れて行きました。)
-聞き手はディズニーランドに一緒に行っていない人
◆ Can I bring my wife to the party?
(パーティーに妻を連れて行っても構いませんか?)
- パーティーに誘ってくれた相手に対して尋ねた質問
◆ I will bring a bottle of wine.
(ワイン持って行きますね。)
-聞き手はパーティーの主催者/招待してくれた人
いかがでしたでしょうかイメージが湧きましたか
以上、Bring & Take の違いについてのお話でした。