• Miyuki Nemoto

アメリカ人は珈琲がお好き~紅茶が好まれなかった本当の理由とは?~

Updated: May 19


こんにちは。NEXUSよりネモトです。

スクールでは、挽きたてのコーヒーを皆様にお出ししておりますが、

実は、若かりし頃、コーヒーは苦手でした。

はじめてアメリカに行ったとき、

「アメリカのコーヒーは違うから試してみて。」

とルームメイト、ナンシーに無理矢理スターバックスに連れて行かれたのが始まりでした。

(その時代、日本にスターバックスはまだありませんでした。)( ̄_ ̄ i)

飲みやすいからと モカ(ホットチョコレートと珈琲のミックスドリンクです。)を勧められて飲みました。

おいしかったのを覚えています。

一般的にアメリカ人はコーヒー派の方が多いです。

特に、アメリカ北西部(ワシントン州やオレゴン州)は

雨や曇りが多く、寒いからなのか、コーヒーショップがやたら多く

いたるところにあります。

日本で言うスーパーの駐車場内に掘立て小屋を建て、

そこで、コーヒーショップを営んでいる人もいるくらいです。

では、なぜアメリカではコーヒー派が多いのか??

本題に入ります。

こちらも実は、アメリカとイギリスの歴史的背景が大いに関係があるようです。

前回、前々回とアメリカとイギリスのマナーの違いや

イギリス発祥のスポーツがアメリカで、はやらない理由についてお話したかと思いますが、

すべて、アメリカとイギリスの歴史的背景が関係しているらしいのです。

前々回のお話の中で、The Boston Tea Party (ボストン茶会事件)についてお話ししましたが、

当時アメリカがいかにイギリスを嫌っていたのかおわかりになるかと思います。

その後、独立戦争へとつながっていくわけですが、

ようは、アメリカ人は紅茶が嫌いだったのではなく、

イギリスの植民地に対する横暴なやり方に反感を持ち、

結果、紅茶のボイコットというかたちになり

イギリスのものではないコーヒーが好まれるようになったのです。

そのなごりが現在も残っている関係で、どうやら、コーヒー派が多いようです。

とは言っても現在では、紅茶を好む方もたくさんいらっしゃいます。

現に、元夫のおばあちゃんは、紅茶派の方でした。

話を戻しましょう。

当時イギリスは、イギリス東インド会社が経営不振に陥っていたため、

それを保護するという名目で、

東インド会社に対し、植民地へのお茶の直送&販売独占権を与えることにしました。

1767年まで、東インド会社は、直接お茶を植民地に持っていくことが法律で禁じられていてました。

そのため、一度、イギリスの競売に卸し、

そこでお茶を買い付けた商人が植民地に持っていくというかたちになっていたようです。

東インド会社は、お茶をイギリスに持ち込むとAd valorem tax(従価税)25%を支払わなくてはならず、

更にイギリス国内では、お茶を販売すると売上税が課せられるというシステムになっていたので、

税金がかなり高かったことがうかがえます。

一方アメリカでは、安く手に入るオランダから来たお茶(密輸品)が多く出回っていました。

そこで、東インド会社は、お茶の直送と販売独占権を与えられた後、

お茶の価格を下げて販売するようになります。

それも相当安く売っていたらしいです。

じゃあ、アメリカ人にとってはいいことだったんじゃないのか?

と私も思ったのですが、調べてみると、どうやら話はそこで終わらないんですね。

東インド会社は植民地アメリカにお茶を直送できるようになり、

従価税をイギリスに支払わなくて済むようになります。

東インド会社は「ラッキー!」だったかもしれませんが、

イギリスは、25%も徴収していた税金がなくなってしまったわけです。

で、どうしたのか?

結果、植民地で徴収しようと英国議会で勝手に決定したのです。

お茶を安く販売するのだから、新たな税金を徴収しても大丈夫。

とでも思ったのでしょうかね?

アメリカはこの勝手な決定に憲法違反だと反発します。

これがアメリカが主張した 

「No taxation without representation」

(代表なくして課税なし)です。

税金を課せられているにもかかわらず、

アメリカは、自分たちで選出した代議士を本国の英国議会に送ることが許されていませんでした。

そのため、ボストン茶会事件が起こる以前から、アメリカは、本国イギリスに不満をもっていました。

つまり、ボストン茶会事件は、その後、独立戦争へと向かっていく、

きっかけのようなものだったのかもしれません。

というわけで、アメリカ人にコーヒー派が多い理由が

こんなに深~いところにあったのです。

今回のテーマは、私自身も知らないことが多く含まれていたので、

色々と調べた上で、書かせていただきました。

参考にさせていただいたサイトは以下の通りです。

Wikipedia  Boston_Tea_Party

Social Studies for kids

U-S-History.com

history.com   (動画付)

bostonteapartyship.com

それではまた。

#アメリカ文化 #アメリカ習慣 #アメリカ歴史