- Miyuki Nemoto
飲みに行けない日本人留学生 PART1
こんにちは。根本です。
ご存じの方も多いと思いますが、
アメリカでは、選挙権は18歳以上、飲酒は21歳以上、
喫煙は州によって18歳、19歳、21歳と違います。
日本では、クラブやバーで身分証明書(ID)の提示を
必ずしも求められるわけではありませんが、
アメリカでは、30歳未満に見える人は必ず提示を求められます。
身分証明書(ID)が有効期限切れですと、21歳以上でもお酒を売ってもらえません。
理由は、21歳未満にお酒を提供したことがバレると
ライセンス(sheriffs card や liquor license)を取り上げられたり、
罰金、ひどいときは逮捕に至る場合があるからです。
(こちらの法律も州によって異なります。)
日本も最近は厳しくなりましたが、アメリカほどではないかもしれませんね。
同じESL(English as Second Language)に通っていた
日本人学生の多くは21歳未満だったため、20歳でもお酒を飲みに行くことができません。
私の場合は、お酒を飲みに行くお金もなかったですし、
年齢も21歳をとっくに過ぎていたため、気にすることではなかったのですが、
ある日、それほど親しくもない日本人の女の子にID(身分証明書)を
貸してくれと頼まれたことがありました。
理由を尋ねると自分のIDだとクラブに行けないので貸してほしいと言います。
今考えてみると、運転免許証を他人に貸すなんてありえない話です。
ホントに私も無知というかアホというか。。。。
何も考えてなかったんでしょうね。
そのうえ、IDの顔も違うのにどうして使えるのか?と尋ねたところ、
彼女いわく、アメリカ人にはアジア人は皆同じに見えるから大丈夫との事。
ちゃんと返してくれるならいいかっ。とあっさり貸してしまったのでした。
その後、噂はどこからとも流れ、複数の学生が私のIDを借りに訪れるようになりました。
そして、ある事件が発覚します。。。
IDがいつになっても戻ってこない。
借りた本人に問いただしたところ、
クラブに入ろうとして、IDを提示したら、「この顔は君じゃない」と拒否され、
挙句の果てに、IDを取り上げられ、警察に連絡すると言われたので、
ビビッて逃げたというのです。
が-----------ん。 。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
ビビる私。
どうしよう。他人にIDを貸すって罪になるのかなあ。
逮捕されたらどうしよう。
とりあえず、「IDを紛失してしまって探していた」と
おまわりさんに言おうと腹をくくったのでした。
もちろん、私のIDが戻ってくることはありませんでしたが、
結局、何事も起こらずに時は過ぎていきました。
がしかし、、、、、
悲劇の始まりはこれからだったのです。
次回も、根本さんの留学珍道中は続きます。
*この記事は2014年に書いたものです。