- Miyuki Nemoto
大学共通テスト2021年「英語」に何が起こったのか?
更新日:2022年8月11日
2021年から始まった共通テストの中でもセンター試験と大きく変わったと言われている「英語」の出題問題について本日はお話したいと思います。
センター試験ではリーディング&リスニング問題の他、発音、アクセント、文法問題がありましたが、今年から始まった共通テストは、リーディング&リスニングのみとなりました。
発音やアクセントの問題が今まであったことの方がむしろ謎ですが、この度の変更は、英会話ができる人には非常に有利に働いたテストであったと推測します。
私共の見解ですが、全体的にみてテストの難易度は、英検2級レベルかと存じます。
リスニングは英検2級よりも易しいかも?と個人的には感じました。難易度だけを比較しますとセンター試験と大体同じレベルです。
興味深いのは、リーディング&リスニング共に問題量がかなり増えていたことです。英文を読むペースが遅いと英検2級保持者の方でもリーディング問題を全て解けなかった方もいらっしゃるのでは?と感じましたがいかがでしたでしょうか。
反対に普段から英文を読むことに慣れている人は楽勝だったかもしれません。最後の第6問は、内容自体は難しくないのですが長文のため、時間がかかった人が少なくなかったと推測いたします。
さてリスニングテストですが、想像していたよりも易しいと感じました。英会話ができる人であれば満点が取れるレベルです。おまけに日本語で問題が書かれているので、受験生にとっては、ある意味ラクだったのではないでしょうか。
しかし、英語の理解力をみる試験なのであれば、質問もすべて英語で記載されているべきかと個人的には思いましたが、そこは割愛いたします。
【共通テスト「英語」今後の対策】
今まで受験英語と英会話は違うものと言われてきました。「受験英語と英会話のギャップが狭まったのではないか?」と今回の共通テストを拝見して感じました。
英会話ができる子は、受験勉強の際、英語にあまり時間を費やさずに済むでしょう。
来年以降に共通テストを受ける予定の学生さんができる【今後の対策】としては、
(1)普段から様々な英文を読み慣れておく
(2)普段から英語耳を鍛えておく
(3)共通テストのスタイルになれておく
(4)英検の勉強をしておいて損はないので、できるだけ早い時期に英検2級取得を目指す
ただし、英語が苦手な子は、できるだけ早い段階で、中学校レベルの単語、フレーズ、文法をやり直しすることをお薦めします。
いずれにしろ、まだ時間のある小学生から英語を始められた方が、高校/大学受験の時期になったとき英語の勉強がラクになるのは確かです。
高校生になると教科も増えて勉強しなければいけない教科が増えるため、英語に割ける時間も限られてくると想定されます。おまけに運動部に入っていたら、更に忙しくなりますよね。
早い段階で英会話に触れることで、英語に興味を持てば、学校で正式な英語授業が始まったとき、自信を持って授業を受けられるでしょう。
「わかるから楽しい」
「好きだからか続けられる」
「好きだから勉強する」
英語は言葉なので机上で勉強しただけでは簡単に上達するものではありません。英語上達には時間を要します。
「継続」がキーポイントです。
受験時期になった時、少しでもお子様の負担を軽くさせてあげたいとお考えなのであれば、英語を早い段階で取り入れられることをお薦めします。
それでは、また。