- Miyuki Nemoto
哺乳瓶の扱い方から見えた!?日本と米国の考え方の違い
更新日:2022年8月11日
久しぶりにホームステイ先でのエピソードです。
大きなお世話と分かっていても気になって仕方のなかったホストマザーの哺乳瓶の洗い方。
食洗機で他の汚れた食器と一緒に哺乳瓶とニップルを洗っていたのをみてびっくり仰天したわたし。昭和生まれの私にとっては驚きでした。
当時はまだ元気だったばあちゃんへ送った手紙の中に書いたくらいです。
(私がアメリカに渡った時代は、まだEメールが出てきたばかりの頃[1995]でしたので、日本にいる家族との連絡方法は、国際電話か手紙だけでした。)
昭和の時代は、哺乳瓶煮沸専用の小さいサイズの蒸し器(直接コンロに使うやつ)があったです。今もあるかしら??
とは言え、
アメリカの食洗機は、洗うときは熱いお湯で、乾燥するときは熱風なので十分殺菌ができるらしいです。
現在日本でも食洗機は珍しいものではなくなりましたが、当時の日本では、まだ食洗機が珍しい時代でしたので「なんて便利なものがアメリカにはあるのだ!」と感心したものです。
ホストマザーは、4月に出産したばかりなのに、7月には仕事に復帰したいわゆるバリキャリ。
頼りにならない夫(ホストファザーの話はまたの機会にいたします)と生まれて間もない赤ちゃんを抱え、忙しい日々を送っていたことを考えたら、
食洗機で食器と一緒に哺乳瓶を洗うくらい何てことないのかもしれないけれど当時の私には衝撃でした。
おまけに、ホストマザーがさめた粉ミルク(formula) が入った哺乳瓶を電子レンジで温めているのをみてビックリ仰天。
同じ事をするのにも効率(efficiency)を重視するアメリカ人ならではだと感じたのです。
何でも効率を追求するアメリカ人。
だからこそ、生まれた電化製品がいっぱいあります。
食洗機もそうだし、掃除機、洗濯機、電子レンジも全てアメリカ人が発明したものです。
日本と本当に真逆だよなーと思います。
日本では、過程(process)と詳細(detail)をとても大事にする文化じゃないですか?
それを「素晴らしい!」と感じる外国人もいらっしゃいますが理解できない人も中にはいらっしゃるようでして。。。
例えば、伝統的なところで言うと「茶道」。
お茶を飲むだけなのに長い過程(process) が生じる。
おまけに細かい作法(detail) がある。
それらを素晴らしいと感じてくれる外国人がいる一方で、「なぜに長くて面倒くさい過程と作法があるのか?」と理解できない方も少なくないのです。
近年だと日本のバーテンダーさんが作るカクテル。
過程や飾りつけにこだわりがあるバーテンダーさんが日本は多いような気がしますが、一杯のカクテルを作るのにやたらと時間がかかる。
アメリカ人には正直どうーでもいいらしく。。。
「早く飲みてー」と心の中で思っている人もいるようです。
もちろん、そのプロセスや飾りつけを「素晴らしい」と感じてくださる方もいらっしゃるでしょう。(多分)
日本のバーテンダーさんはそのプロセスをものすごく大切にします。
アメリカだったら、さっさっと作ってくれるカクテルなのに同じものを注文しても日本だと妙に時間がかかる。と思うらしいです。
しかし不思議なことに
そのプロセスにエンターテイメント性のあるパフォーマンスが入ると
それはそれでいいらしく。
トムクルーズの映画「カクテル」がいい例です。
ラスベガスには映画「カクテル」よりも更に派手なパフォーマンスを披露しながら、
カクテルを作るバーもあります。
ようは、派手なパフォーマンスならオッケーなのか?
ちなみにラスベガスのバーテンダーのパフォーマンスはこんな感じです。
↓ ↓ ↓
日本が大好きで何度も訪れていたという
故Anthony Bourdain氏さえも番組の中で嘆いてました。
「早く飲みたいのに、何でこんなに時間がかかるんだ!?」と。
日本の文化&習慣について、
「Japanese culture is very particular about details.」
と通訳(日本人)の方が説明していたのがとても印象的でした。
一方アメリカは効率性を追求する文化であるからこそ、哺乳瓶を他のお皿等と一緒に食洗機に入れて洗うこともありなのだなと。
話が飛び飛びになってしまいましたが、以上アメリカ人の哺乳瓶の洗い方でした。