- Miyuki Nemoto
フェイクニュースの「フェイク」
最近は、日本語でもカタカナ表記で、
「フェイクニュース」なる言葉が使われるようになりましたが、
「Fake (フェイク)」の意味を皆さんはご存じですか?
Fake:
1. (adj) not genuine; imitation or counterfeit.
本物ではない、模造の(にせ物の)、偽造の
2. (n) a thing that is not genuine; a forgery or sham.
本物ではないこと。 偽造物または偽物
わたしが留学したばかりの頃、(1995)
「フェイク」は日本語では使われていない言葉でした。
当時、通っていた大学が無料で提供していた
Tutoring service (個別指導サービス)で知り合った先生
(と言っても医学部の学生さん)に教えてもらった
単語の一つが、「Fake」でした。
なぜ20年以上もたった今、覚えているのかというと
笑っちゃうようなくだらない理由からなんです。
あるとき、カフェテリアで先生に
宿題をみてもらっているときでした。
綺麗な黒人の女性がやってきて、
先生に話しかけてきました。
彼女は、先生のお友だちでした。
とても長い髪が印象的で、
細かいBraids(三つ編み)がほどこされていました。
当時、大人気だったBrandy のような
ヘアスタイルをされていたので、
日本から来たばかりの何も知らない私には、
新鮮に映ったのだと思います。
若い人は、知らないよね。。。きっと。
Brandy。

出典:https://thirstyroots.com/brandy-norwood-hairstyles.html
でっ。話を戻します。
その方が立ち去った後、私は先生に言いました。
「お綺麗な方ですね。長い三つ編みもステキ。」
こんな事言うと怒られるかもしれませんが、
(Politically incorrect なのはわかっています。)
黒人の方で髪の毛がとても長い人に
出会ったことがなかったので、
私にとっては、珍しく感じたわけです。
その時、先生は笑いながらおっしゃいました。
(ちなみに先生は、ジョージア州アトランタ出身の黒人男性でした。)
”Her hair is fake. ”
私はその意味がわかりませんでした。
そして、
先生は、「not real.」と教えてくれたのです。
衝撃でした。
「Fake」の意味が衝撃だったわけではありません。
彼女の髪の毛がニセ物だと知って
私は、ショックを受けたのでした。
昔は、エクステンションの存在も知らなかったし、
ニセ物の三つ編みを自分の髪の毛に編み込む
テクニックなども知りませんでしたから、
ネモトにとっては衝撃的な出来事だったのです。
そんなわけで、
「Fake」 の単語を目にすると
キャンパスで出会った
綺麗な黒人のお姉さんを思い出すネモトでした。
では。