- Miyuki Nemoto
元祖スポーツ飲料 ゲータレードの由来
更新日:2022年8月11日
こんにちは。 NEXUS English よりネモトです。
私が子どもの頃は、スポーツ飲料といったらポカリスエットとゲータレード。
しかし、日本に帰国以来ゲータレードをお店であまりみかけないことに気がつきました。
あったとしてもフレーバーはたったひとつ。
私は、Fierce Grapeの味が好きなのに。。。
最近の若い方々は、ゲータレードをご存知でしょうか?
横田基地のフレンドシップフェスティバルに行くとゲータレードを大量に買いあさっている人がいるので、知る人ぞ知る(!?)スポーツ飲料なのかもしれません。
ラスによれば、昔ゲータレードを扱っていた日本のある会社が不祥事を起こし、その後、廃業、解散となり、日本での販売が一旦終了したらしいです。
現在は、他の会社が販売しているらしいのですが、コンビニでもほとんどみかけません。
みなさんのお住いの地域はいかがでしょう?
で、ゲーターレード。
日本では、最近あまりパッとしないゲータレードも、スポーツ飲料としての世界シェアは、ナンバーワン。
ちゃんとした歴史があるのです。
ということで、前置きが長くなりましたが、本日は「ゲータレードの由来」をお話できればと思います。
フロリダ大学といえば、Florida Gators。
特にアメフトチームが有名な大学です。
" The Florida Gators are the intercollegiate athletic teams that represent the University of Florida. " (フロリダ ゲーターズは、フロリダ大学を代表するスポーツチームの総称)
ゲータレードは、この「Florida Gators(フロリダ ゲーターズ」の名前から来ています。
なぜでしょう?
1960年代、当時のフロリダ大学アメフトチームの監督は、炎天下での練習による選手の体力消耗や熱中症を防ぐため、水分補給を効率よくできるものを探していました。
(昔は、試合中に水分補給をすることは、よくないとされていたようです。)
その監督のリクエストにより、
フロリダ大学の医療研究チームによって作られた飲み物が「ゲータレード」です。
もともとは、「ゲーター・エイド」と名前をつけたかったらしいのですが、
エイド(aid) という文字を使う許可を取得するためには、科学的&医学的な証明が必要になるため、莫大なお金と時間がかかること。
また、エイド(aid)と言ってしまうと、FDA (Food and Drug Administration) 「食品医薬品局」からの認可がおりない等の理由から、
「Gator Aid」ではなく「Gatorade」の名前に落ち着いたらしいです。
その後、ゲータレードのおかげなのか?
はたまた偶然なのか?
フロリダ大学、アメフトチームはオレンジボウルでの初優勝を果たします。
それから間もなく研究チームの中心人物だった、
Robert Cade (腎臓病学 研究者)は、生産やマーケティングの支援を条件に、ゲータレードのすべての権利をフロリダ大学に譲渡する提案をしますが、フロリダ大学はそれを拒否します。
Cade氏は銀行からの融資等によって自身でゲータレードの販売や生産を行っていたようですが、やがてA Stokely-Van Camp Inc.と契約を結び生産及び販売を託します。
同年にゲータレードは、NFL(National Football League)「全米プロフットボール連盟」の初オフィシャルスポーツドリンクに認定されました。
そして、ゲータレードが大ヒットし問題が発覚します。
ゲータレードの権利は一体誰のものなのか?
Cade氏&研究チームは、当時、研究助成金を使いゲータレード開発研究を行っていたことから、フロリダ大学はゲータレードの権利の一部を主張し始めたのです。
怖いですねえ。。。
結局、大学とCade氏は合意に至り、フロリダ大学は、ゲータレードの権利20%を手に入れたのです。
というのが大まかなゲータレードの歴史です。
日本ではポカリスエットが世界初のスポーツ飲料のように言われていますが、
実はゲータレードが元祖スポーツ飲料だったんですね。
いかがでしたでしょうか?
さらにご興味のある方は、以下のサイトをご参考にしてください。
それでは、また。
Have a good day!