スポーツ飲料 ゲータレードの由来
こんにちは。 NEXUS Englishマンツーマン英会話 よりネモトです。
私が子どもの頃、スポーツ飲料といったら、ポカリスエットとゲータレード。
しかし、日本に帰国以来、ゲータレードをお店であまりみかけないことに気がつきました。
あったとしてもフレーバーはたったひとつ。
私は、Fierce Grape 味 が好きなのに。
最近の若者は、ゲータレードをご存知なのでしょうかね?
日本在住歴が長い、知人のアメリカ人によると、
ゲータレードを扱っていた某会社(名前って出してもいいのかな?)が不祥事を起こし、
会社の廃業、解散となったために、日本での販売が一旦終了したらしいです。
その後、他の会社が販売しているらしいのですが、コンビニでもほとんどみかけません。
みなさんのお住いの地域はいかがでしょうか?
で、ゲーターレード。
日本では、あまりパッとしないゲータレードも、
スポーツ飲料としての世界シェアは、ナンバーワン。
実は、ゲータレードには、ちゃんとした歴史があるのです!!
ということで、前置きが長くなりましたが、
今回のテーマは、ゲータレードの由来ということで、お話できればと思います。
アメリカの大学アメフトに詳しい方やアメリカにお住まいの方は、
ご存知な方が多いと思いますが、
フロリダ大学といえば、Florida Gators.
大学のニックネイムといったところでしょうかね?
ゲータレードは、この「フロリダ・ゲーターズ」から来ています。
なぜか?
リンク:http://en.wikipedia.org/wiki/File:Gatorade_logo.svg
1960年代、当時のフロリダ大学アメフトチームの監督は、
炎天下での練習による、選手の体力消耗や熱中症を防ぐため、
水分補給を効率よくできるものを探していました。
(昔は、試合中に水分補給をすることは、よくないとされていたようです。)
その監督のリクエストにより、
フロリダ大学の医療研究チームによって創られた飲み物が、
「ゲータレード」だったのです。
もともとは、「ゲーター・エイド」と名前をつけたかったらしいのですが、
エイド(aid) という文字を使う許可を取得するためには、
科学的&医学的な証明が必要になるので、莫大なお金と時間がかかり、
また、Aidと言ってしまうと、
FDA (Food and Drug Administration) 「食品医薬品局」からの
認可がおりないなどの理由から、
「Gator Aid」 ではなく、「Gatorade」の名前に落ち着いたらしいです。
その後、ゲータレードのおかげなのか?
はたまた偶然なのか?
フロリダ大学、アメフトチームはオレンジボウルでの初優勝を果たします。
それから間もなく研究チームの中心人物だった、
Robert Cade (腎臓病学 研究者) は、
生産やマーケティングの支援を条件に、
ゲータレードのすべての権利をフロリダ大学に譲渡する提案をしましたが、
フロリダ大学はそれを拒否。
Cade氏は、銀行からの融資等によって
自身でゲータレードの販売や生産を行っていたようですが、
やがて、A Stokely-Van Camp Inc. と契約を結び、生産及び販売を託します。
同年にゲータレードは、NFL(National Football League)
「全米プロフットボール連盟」の
初オフィシャルスポーツドリンクに認定されました。
そして、ゲータレードが売れ始め、問題が発覚します。
ゲータレードの権利は一体誰のものなのか
Cade氏&研究チームは、当時、研究助成金を使い、
ゲータレード開発研究を行っていたことから、
フロリダ大学はゲータレードの権利一部を主張し始めたのです。
怖いですねえ。
結局、大学とCade氏は、合意に至り、
フロリダ大学は、ゲータレードの権利20%を手にいれたらしいです。
というのが大まかなゲータレードの歴史でした。
さらにご興味のある方は、以下のサイトをご参考にしてください。