スパイダーマンと最高裁<PART2>

Updated: May 23

こんにちは。



NEXUS【ネクサス】Englishマンツーマン英会話よりネモトです。



先日、米国最高裁判所判事の一人、



Supreme Court Justice Antonin Scalia が、

          (アントニン・スカリア)


お亡くなりになりました。



彼についての記事も後日ご紹介できればと存じますので、



宜しくお願い致します。



ご冥福をお祈りいたします。



Justice Elena Kagan drops Spider-Man references throughout Kimble v. Marvel opinion


Elena Kagan Livens Up SCOTUS With Spider-Man Jokes


スパイダーマンと最高裁<PART1>



さて、



昨年の夏頃、記事の解説を続けて更新するはずが、



すっかり忘れてしまっていたので、



この機会にパート2として解説の続きをご紹介できればと思います。



スパイダーマンと最高裁のお話を覚えていらっしゃいますでしょうか?



記事の内容を忘れてしまった方、



またはまったくご存じのない方は、パート1からお読みください。



パート1では、アメリカの最高裁判所についての簡単な解説と



スパイダーマンのおもちゃ考案者と



マーベル・エンターテイメントが



なぜ裁判で争うことになったのか?



簡単な経緯をご紹介いたしました。



今回は、その裁判の判決文についての解説となります。



(*著作権の問題をさけるため、文章をすべて翻訳してご紹介することができません。ご了承ください。また筆者は翻訳者ではございません。誤訳には細心の注意を払っておりますが、誤りを発見した方は是非ご連絡をお願いいたします。)



さて、話題となった、Justice: Elena Kagan の判決文には



どんなコメントがあったのか?



スパイダーマン・ファンなら誰もが知っている名言を



判事が公文書に引用したとアメリカのコミック・オタクたちは大喜び。


ネット上では、



普段、退屈な判決文が興味深いものになったと書き綴っている方もおり、



オタクの皆さんは感激しているようです。はい。



こちらが、話題の判決文です。


“The parties set no end date for royalties, apparently contemplating that they would continue for as long as kids want to imitate Spider-Man (by doing whatever a spider can).”

“Patents endow their holders with certain superpowers, but only for a limited time.”

“As against this superpowered form of stare decisis, we would need a superspecial justification to warrant reversing Brulotte.”

“To the contrary, the decision’s close relation to a whole web of precedents means that reversing it could threaten others.”

“What we can decide, we can undecide. But stare decisis teaches that we should exercise that authority sparingly. Cf. S. Lee and S. Ditko, Amazing Fantasy No. 15: ‘SpiderMan,’ p. 13 (1962) ([I]n this world, with great power there must also come—great responsibility’).”



以下、上記文の一部訳です。ご参考まで。



***********************************



両者は、ロイヤリティ(印税)の支払いが



終了する期限を定めておらず、



子供たちがスパイダーマンごっこを続ける限り、



ロイヤリティの支払いも続くように一見みうけられます。



特許権とは、その所有者に与えられる



一定のスーパーパワー(権利)のことです。



しかし、期間は限られています。



スーパーパワー;先例拘束性の原則に対抗し、



Brulotte”(判例)を覆すには、 



スーパースペシャルな(正当化できる)理由が必要です。



(中略)



私たちが決定できることは、元に戻すこともできます。



*ネモト

(推測ですが、「元に戻す」とは裁判の「差し戻し」を意味しているのでしょうかね?)



しかし、



”判例は慎重に扱うべきだ”と”先例拘束性の原則”は私たちに教えてくれます。



【作者:Cf. S. Lee and S. Ditko、アメージングファンタジー・コミックブック No15スパイダーマン13ページ(1962年)より】



’この世界では、「優れたパワー(能力)には、重大な責任が伴う」のです。’



stare decisis → 先例拘束性の原則 (判例法を特徴づける重要な原則。)


ある判決で示された法理がのちの判決で踏襲されていく場合,この判決はのちの判決に対して先例としての拘束性をもっているという。厳密な意味の先例拘束性とはこれをいう。

(By ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説)



いかがでしたでしょうか?



最高裁の判事が判決文にコミックの名言を入れるとは、



なんともお茶目ではありませんか。



日本では、ありえないですよねぇ。



それでは、また。

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