- Miyuki Nemoto
コロンブスはアメリカ大陸を発見してない問題
更新日:2022年8月11日
私達(1970年生まれ)が子供の頃、コロンブス・クリストファーがアメリカ大陸を発見したと教わりました。
根本自身がコロンブスの伝記を読んだのは小学校高学年だったと思います。
おそらく現在も同じことを子ども達に教えていると推測しますが、もし違っていたらコメントお願い致します。
個人的には、美化されすぎた話だと思っていて、アメリカ大陸には、既に住んでいる人達がいたのだから、厳密には「発見」とは言えないわけで、あくまでもヨーロッパ人の視点からみて、新しい大陸(植民地にできる土地)を発見したと言っているだけなのですよね。
それなのに私達は、いつの間にか白人の描いた歴史を日本の子ども達に教えていたのです。
「discovered(発見した)」 じゃなくて、
偶然みつけたのだから、
「He happened to find the continent we didn't know it was existed」
と書くのが正しいかと思いますが、なぜか、「discovered(発見した)」と表現しているのです。
おまけに元々アメリカ大陸に住んでいた人たちから、土地や金銀宝石を略奪し、強姦や放火をはたらき、何の罪もない人たちを皆殺しにするわ、奴隷として売り捌くために人を誘拐するわ、ついでに疫病までを持ち込み(故意ではないとしても)数多くの地元民が死んでしまうわけですよ。
それなのに
いまだにコロンブスデーを祝日としているアメリカもどうかしていると思いますが、
さすがに最近では、コロンブスが「アメリカ大陸を発見した」とは言わず
「アメリカ大陸に上陸した」
「Landed(上陸した)」と表現するようになったようです。
そして、1970年代以降コロンブスデーから他の名前に変えようと代替え案が出されているのですが、現在もコロンブスデー(祝日)と呼ばれており、今のところ変更される予定はなさそうです。
しかしながら、アメリカでコロンブスがヒーローのように扱われていたのは、遠い過去の話のようでして、最近では、コロンブスデーを単なる国民の祝日ととらえている人も少なくなく、歴史(過去の記録)に残された人物ではあるものの、ヒーロー扱いはされなくなり、2020年には、こんな事件も起こっています。
◆Boston's Vandalized Columbus Statue to Get a New Home
◆コロンブス像の頭部破壊 米ボストン、人種問題で反発強まる(記事)
更に詳しく知りたい方は、下記のリンクをご覧ください。以上、コロンブス・クリストファーのお話でした。では、また。
◆Why Columbus Day Courts Controversy