- Miyuki Nemoto
「ピンチはチャンス」ヘンな日本語
更新日:2022年8月11日
こんにちは。Nexusよりネモトです。こんな時だからこそ、「ピンチはチャンスだよ根本さん」とある会社の社長さんがおっしゃいました。
ごもっともではございますが、実は英語圏の人達からすると意味不明なフレーズに聞こえます。
何故かというと
「pinch」の意味を確認してみてください。
*英和辞書にはナゾな意義も含まれますので、英英辞書をメインで確認してくださいね。
「Pinch」は、動詞だと (v) つねる、つまむ。
"to press something, especially someone's skin, strongly between two hard things such as a finger and a thumb, usually causing pain:"
名詞だと (n)
1. つねること、つまむこと。
2. ひとつまみ、少々の
(例) ひとつまみの塩: a pinch of salt
また、アメリカ英語では 「in a pinch」と言った場合、日本語の「ピンチ」に若干近い意味になりますが、それでもやはり日本語のピンチとは違う意味になってしまいます。
下記をご覧ください。
「In a pinch」
1.Something that you can do in a pinch can be done if it is really necessary, but it will be difficult, not perfect, or not what you would really like:
(直訳)本当に必要な場合には(いざというときには)行うことができるが、それは難しい、完璧ではない、または本来望んでいることではない。
(例文)I need $20,000 to set up the business, but I suppose $15,000 would do in a pinch.
(意訳)ビジネスを立ち上げるのに$ 20,000が必要だが、いざとなったら$ 15,000 でもやると思う。
2.if necessary: 必要な場合には、いざというときには、
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このように英語の「pinch」は、日本語の「ピンチ」と意味が違うので混乱を招きます。
では何と言えばよいのか?英語ネイティブに聞いてみました。
“In the middle of every difficulty lies opportunity.”
アインシュタインの言葉だそうです。
言い換えると
”Opportunity lies in the middle of difficulty.”
直訳:「苦しい状況の中に、チャンスはある」
となりますかね?
もっと分かりやすく言えば、
「When things are challenging, there are chances to do new things.」
ご参考くださいませ。